日野誕生院

【宗派】浄土真宗本願寺派
【所在地】京都市伏見区日野西大道町19

親鸞聖人ご生誕の地です。その言葉を聞くだけで、厳かな気分になります。場所は京都市内中心部より南東方向へ、車で約40分。真言宗醍醐派法界寺のとなりにあります。親鸞聖人は承安3(1173)年に誕生されました。幼名は『松若丸』。ひ孫の覚如上人が書かれた『御伝鈔』によると、『皇太后宮大新有範の子』とかかれていることから日野有範が父と推測されます。母については確かなことはわかっていませんが、伝説によると清和源氏の八幡太郎義家の孫娘の吉光女(きっこうにょ)とされています。 西本願寺第20代広如上人が、文政11年(1828年)、法界寺境内に有範堂を建立され、第21代の明如上人が日野別堂と改称されたのが誕生院の起源です。現在の建物は、大正12年、立教開宗七百年を記念して堂舎の改築が計画され、昭和6年に完成したものです。父の五代前の日野資業が法界寺を建立したことから、親鸞聖人は法界寺で生まれ育ったとされています。しかしながら、父親を4歳で母親を8歳の時に亡くされています。さぞ、ご苦労されただろうと思われます。本堂は寄棟造りで境内は一般的な真宗寺院の様式ではなく、平安時代初期の建築様式を取り入れています。本堂手前の境内が回廊で囲まれ、中央には八角灯籠があります。内陣は中央の厨子に本尊阿弥陀如来を安置し、向かって右脇に父有範の木像を左には親鸞聖人幼小の御影が安置されています。 境内には青銅製の童形像や、得度された時のお言葉『明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐のふかぬものかは』の歌碑もあって聖人を偲ぶことができます。 法界寺の近く、幼稚園となりには産湯の井戸やへその緒を納めた胞衣塚(えなづか)があります。また、法界寺の裏手には日野家の廟所もあります。毎年、西本願寺降誕会の5月21日の数日前に誕生会として法要が行われています。


おすすめ情報
『時期』
5月21日の数日前(2007年は5月19日) 親鸞聖人誕生会

『建築』
本堂(昭和6年建立)

『史跡』
産湯の井戸 
胞衣塚(えなづか)