盆提灯(盆ちょうちん)を片付ける時の注意点

Q. 盆提灯を片付ける時の注意点はありますか?

盆提灯(盆ちょうちん)は非常にデリケートな工芸品です。とは言え、丁寧に扱えば長年お使い頂ける品でもあります。お盆提灯はご先祖様をお迎えするためのモノですから、なるべく長くお使い頂きたいものです。

【使用時の注意点】
送り火・迎え火として玄関先や窓際に飾られる時は雨や強風に気をつけましょう。
また防犯・防災の観点から眠る時はお部屋に入れておく事をおススメします。

【保管時の注意点】
火袋の部分は盆提灯にとって最もデリケートな部分ですから、日光による変色・湿気によるカビ・害中やネズミによる破れに気を付けましょう。
丈夫な木箱に除湿・防虫剤を一緒に入れておくと良いでしょう。

 

☆油引き和紙提灯

通常防水効果の為、油引き仕上をします。油を塗ってから 防水効果が現れるまで2~3週間かかり  ます。その間雨・夜露・風等をさける為、 戸外での使用には充分注意してください。尚、夏場は風通しのよい日影に又、ハトロン紙・新聞紙等で包み、防虫効果を兼ねてナフタリンをいて保管してください。 提灯は、時間とともにアメ色に変色しますが、油の色で自然になります。

☆撥水加工和紙提灯
油引き和紙提灯に比べ雨を防ぎ、保存時のくっつきがなく提灯の色が和紙の色のままでアメ色にはなりません。加工賃が少々割高になります。