藤堂高虎ふるさと館【和の家】
〒522-0244 滋賀県犬上郡甲良町在士474
甲良豊後守宗廣記念館
〒522-0263 滋賀県犬上郡甲良町法養寺501
前回、父方の故郷をご紹介したので、今回は母方の祖先のゆかりの地を訪れようと思い、今回ご紹介する記念館に行ってきました。
母の実家は滋賀県犬上郡甲良町尼子(こうらちょうあまご)という所ですが、その甲良町からは三人の偉人が輩出されました。
一人は足利尊氏の知将として知られた佐々木道誉(ささきどうよ)、秀吉や家康に仕え築城の名手で三大築城家の一人である藤堂高虎(とうどうたかとら)、そして町の名前が入っている甲良豊後守宗廣(こうらぶんごのかみむねひろ)です。
三人のうち藤堂高虎(1556生)と甲良豊後守宗廣(1574生)は甲良町に記念館がありますので訪ねてみました。
まずは「藤堂高虎ふるさと館」です。紫藤棚がある在士(ざいじ)八幡神宮の向かいにあります。訪問日は「藤切り神事」が行われており、この藤の12株を東京に移住されている藤堂家に送っているそうです。
記念館最初の部屋には藤堂高虎が関わったとされるお城やお寺の写真がずらっと並んでいます。高虎が築城した宇和島城・今治城・伊賀上野城・津城などをはじめ江戸城・大阪城の修築、日光東照宮の造営奉行、お寺では上野寛永寺や南禅寺三門も含まれており、有名な城や寺社ばかりで驚きました。
奥の部屋には複製ですが長さ90cmもあるプロペラのような羽根を付けた高虎の甲冑があり、とても存在感があります。こんな大きな羽根があったら周りの人に当たりそうですが、高虎は190cmもある大男でしたので、その心配は無用だったそうです。
このふるさと館から歩いて3分ほどのところに高虎の銅像や豊臣家が大阪城再築の際に使用されなかった残念石などが置かれています。
「甲良豊後守宗廣記念館」はふるさと館から車で5分ほどの所にあります。宗廣は甲良町法養寺(ほうようじ)で生まれました。宗廣の祖父は甲良大工の祖と呼ばれ、宗廣の祖父は若くして京に出て、建仁寺流の工巧に師事していたそうです。
さて、こちらも民家を記念館としており、中でも注目したのは甲良家儀式用置台箱です。こちらはレプリカですが、本物は清水建設にあるそうです。
また高虎が日光東照宮の造営奉行をしていた際には、18才下の宗廣も大工として参加し、後の元禄(げんろく)の大修営では宗廣の孫の宗賀(むねよし)が大棟梁として活躍したそうです。そのような縁で甲良町と日光市とは平成の大合併以前までは姉妹都市を結んでいたそうです。
母の故郷も偉人ばかりで驚きました。なお記念館は予約会館になっていますので、訪問に際には事前に連絡してからお伺いください。