大悲閣千光寺 禅宗臨済 単立
京都市西京区嵐山中尾下町62

以前、桜を見に嵐山周辺のお寺へ訪れた際、大河内山荘から大堰川(保津川)はさんで対岸に見えるお寺が気になり、いつの日か行ってみたいと思っていました。今回、そのことを思い出したので、そのお寺へ行ってきました。

お寺の名前は大悲閣千光寺、禅宗のお寺様です。嵐山渡月橋の近くに車を止め、渡月橋の南側を西へ西へと進んで行きます。Googleナビでは20分となっていましたが、休憩を含め30分は見といた方がいいでしょう。奥へ奥へと進むと、大堰川の対岸が賑わいのある風景から原風景にかわっていきます。しかしながらこの原風景も江戸時代に人の手が加えられたと調べて分かりましたが、今では到底思えず自然豊かな風景となっています。道沿いにも小さな滝が現れ、心も洗われていきます。到着地点手前で、ようやく二股に分かれた道が見えてきます。右への道は近年急成長した某リゾートホテルの入口、そして左が大悲山千光寺へ向かう道です。ホテルの宿泊者は渡月橋から専用の船が出ているようです。そしてその道を進むと、再び二股の道が現れ、そこに用意されている杖をお借りして左の階段を登って行くと目的地の大悲山千光寺の山門の前に到着します。山門を過ぎ鐘楼の横を通り過ぎると係の女性がおられ一人400円の入場料を払って入山します。

まずは入口にある湧き水で手や口をすすぎます。水はたいそう冷たくて気持ちよく甘い口当たりです。それから観音堂に上がり、扇風機で涼みながら雄大な景色を堪能します。肉眼で対岸の大河内山荘展望台や京都市内が遠くに見えますが、双眼鏡があったので、お借りすると清水寺や霊山観音が見えました。市内中心部はまだまだ京都特有の蒸し暑さですが、ここは時折涼しい風が部屋を通り抜け、爽やかな居心地です。

それから本堂に向かいお参りしました。ご本尊は源信僧都作といわれる千手観音像、向かって右脇には角倉了以像が安置されています。入口でもらった案内によると、ここのお寺は京都の豪商であり高瀬川、富士川、天竜川の河川開発工事を手掛けた角倉了以が大堰川の工事にあたり殉難した方々を弔うために嵯峨の中院にあった千光寺を移転して創建されたお寺だそうです。

帰りには梵鐘が一人3回まで撞けるということで、息子が撞いておりました。帰りは景色を見ながらゆっくり帰りましたが、川遊びをしている親子連れもおり微笑ましかったです。緊急事態宣言中なので、人出はそんなに多くなかったですが、コロナが落ち着いたら多くなりそうな予感がします。京都の隠れた名所、コロナが落ち着いたら、是非足を運んでみてください。