安養寺(吉水草庵)
【宗派】時宗
【所在地】京都市東山区八坂鳥居前東入円山町

八坂神社の南側の道をひたすら道なりに東へ登ると、円山公園頂上に吉水の草庵で親しまれている安養寺があります。ここは元々天台宗最澄の開祖ですが、法然上人は43歳から75歳の1207年(承元元年)までここを本拠として布教されました。また、親鸞聖人は1201年29歳の時に六角堂観音菩薩の夢告によってここへ通われ浄土真実の教えをお聞きになられました。私は八坂神社あたりから歩きましたが坂道で、道のりもありましたので足に自信のない方は車で行かれることをおすすめします。 お盆前ということもあったのでしょうか、お寺の山門前にはお墓まいりにこられている車が数台止まっていました。階段を上って行くと正面に本堂がみえます。その階段の両側にお墓が並んでいます。どこのお寺でも見受けられますが、「お墓参って本堂参らず」で本堂には人っ子一人いません。 お堂は通常の屋根に宝形の屋根がもう一段のっている珍しい形です。中に入ると正面にご本尊である阿弥陀如来像、向かって右に法然上人像、左に親鸞聖人像が安置されています。このお像は信決定(しんけつじょう)・御満足の像とよばれ、大正14年高力喜嗟という妙好人が100万人の方々と結縁して親鸞聖人の像を造りたいと願をたてられ、南無阿弥陀仏と書いた名号の下に結縁者の名前を書き、それを灰にしたものを漆とまぜて造られたそうです。仏師は中村吟艸という人で昭和14年に完成したものだそうです。外陣上には『吉水草庵』の文字がありました。これは句仏上人の名で親しまれている東本願寺23代法主 大谷光演氏の書です。 境内外南には吉水の発祥となった吉水弁財天があります。ここには今も井戸があり、明治維新前まで、知恩院や東大谷からも正月の仏前の初水として年々汲みにこられたそうです。円山公園の近くなので、ちょっとした時間がある時には吉水の井戸を探してみてください。


おすすめ情報

『時期』
春(桜)
秋(紅葉)

『建築』
本堂 『祖師像』
信決定・御満足の像

『史跡』
吉水の井戸