私のお寺めぐり/香華堂報84号[2007,01/01発行]

高山寺

【宗派】単立寺院(旧 真言宗御室派の別格本山)

                      【所在地】京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8

 京都北西、高雄の奥に高山寺はあります。中山美穂が出演したお茶のCMのロケ地として放送されていたことや、また、知合いの職方さんが、鳥獣人物戯画をモチーフに仕事をされたという話を聞いて「これは行くしかない!」と思い向かいました。2005年の紅葉シーズン、車は渋滞すると思い、自転車で行きました。これが大失敗。丸太町を西に向かい、162号線を北に向かいました。

 渋滞の車を横目に初めはスイスイ行けましたが、そのうち登り坂、坂、坂・・・。行けども行けども坂は続きます。それでもなーんとかたどりつきました。このあたりまで来ると、京都市内より、かなり寒く感じます。高山寺周辺は清涼な空気が流れていて、心地いいです。境内には北側から入りました。簡素な小屋に係員さんがいて拝観料を支払い入山。山歩きするように登って行きます。                                   

まず、目にするのが、石水院。高山寺の創建は奈良時代と伝えられますが、鎌倉時代に明恵上人が後鳥羽上皇にこの地を与えられ再興し、そしてその当時の建物で現存しているのがこの石水院のみになっています。このお堂に額が掛かっています。『日出先照高山』これは、「朝日が昇るとまず、照らされる高い山」という意味で、そのように光り輝く寺院であれとの意が込められているといわれているのだそうです。また、ご存知の鳥獣人物戯画は模本したものが置いてありますので、間近に見ることができます。石水院から一段上がったところに茶畑があります。 栄西が宋から持ち帰った茶を栽培した、日本最古の茶園だそうです。石水院を出ると、少し離れたところに開山堂や金堂がありますが、どこを歩いても清々しい気持ちになるお寺様です。

 

おすすめ情報<br>『時期』 紅葉(11月中旬~11月下旬)

『建築』

 

   石水院(鎌倉時代)国宝 

 

『絵画』  鳥獣人物戯画(絵画)(平安時代~鎌倉時代)国宝 明恵上人像(絵画)(鎌倉時代)国宝