當麻寺(たいまでら)

 【宗派】高野山真言宗別格本山

 【所在地】奈良県葛城市当麻1263

 今回は少し足を伸ばし、奈良県の西北部、大阪府との県境、葛城市(かつらぎし)にある當麻寺を訪れました。車で大阪より向かいましたが、大阪の柏原インター降りると、のどかな風景が続き、少しわき道に入ると目指すお寺があります。境内に足を踏み入れると、人影もまばらでゆっくりとお参りができそうです。まずは本堂で拝観料を払い、その堂内に入ります。こちらのご本尊はその名のとおり掛軸の曼荼羅です。綴れ織りの蓮糸で作られていると伝えられているそうですが、最近の研究で絹糸であることが判明したそうです。約5m四方の大きな掛軸で、それを納めている御厨子も巨大です。僕は職業柄、このような大きな厨子をみると、ついどのように搬入したのだろうかと考えてしまいます。ぐるりと内陣を一周し終えると今度は係りのおじさんに連れられて金堂と講堂を拝観します。まずは南側の金堂。ご本尊の弥勒菩薩像は最古の塑像(そぞう)だそうですが、痛みが激しく、すぐにでも直してあげたい気持ちになります。次に北側の講堂に行くと、係りのおじさんに、「南を向いてください」といわれ向くと左に東塔、右に西塔が見えます。創建当時から東西共に存在するのは日本でここだけだそうです。あまりに離れているので、カメラのパノラマモードにしても入りきれませんでした。講堂に入ると、正面に丈六と思われる阿弥陀如来像が安置されています。私はこの仏像が平等院の阿弥陀さまに似てお気に入りの1体になりそうです。當麻寺は日本最古の梵鐘、石灯籠などもあるので、古いもの好きな方には是非お勧めしたいスポットです。

 

※塑像・・・粘土で作った像。木で芯をつくり、わらなどを巻きつけ、これに土をつけて像の形をつくり、表面を細かい土で仕上げたもの。

 

おすすめ情報

『時期』

 牡丹まつり(4月下旬~5月上旬)

 秋の特別拝観(重文書院、客殿絵天井、霊宝館)

(秋の特別拝観は2年、4年に一度の公開なので、詳細は直接お寺にお問い合わせください)

『建築』

   本堂(曼荼羅堂)内陣 (天平時代)外陣 (平安時代) 国宝

   金堂(鎌倉時代) 重要文化財

   講堂(鎌倉時代) 重要文化財

   東塔・西塔(天平時代) 国宝

『彫刻・絵画・仏具など』

本堂

當麻曼荼羅(室町時代) 重要文化財

  厨子(天平時代)国宝 全国最大最古の厨子といわれる。

  須弥壇(鎌倉時代)国宝

  十一面観音像(弘仁時代)重要文化財

金堂

  弥勒菩薩像(白鳳時代)国宝

四天王像(白鳳時代及び鎌倉時代)重要文化財

   講堂

    阿弥陀如来像(藤原時代)重要文化財

    妙幡菩薩像(弘仁時代)重要文化財

梵鐘(白鳳時代)国宝

石灯籠(白鳳時代)重要文化財