コラム 

10月というのに暑い日が続きます。各お寺様では報恩講法要や、各家での報恩講(お取り越し)でお忙しいことと思います。浄土真宗では開祖である親鸞聖人に感謝する年間行事の中でも最も大切なものであります。地域によっては数日間されることもございます。

私も一座だけですが、お寺の報恩講にはおまいりしたことがあります。お寺によって進行は違うかもしれませんが、お経、正信偈をあげ、ご講師の先生からのお話があり、後はお茶をいただくという流れでしょうか。順をおって行くとまずはお経、次に正信偈です。門徒さんはいよいよ自分たちも上げられる、ということで持参した経本をおもむろにだされたり、お寺の門徒の係りの方が、配られたりします。ご門徒の皆様もいよいよ自分の出番だという感じで、正信偈を上げられます。皆さんといっしょに上げると一体感もあり、自然と声も段々と大きくなります。特に正信偈は上げている内に気持ちが高揚してきます。そして、休憩、ご講師のお話はふむふむと分かる時もあるのですが、話が難しすぎて、眠たくなることもあります。私が経験した報恩講はこんな感じなのですが、この報恩講とはどういう行事なのか、おまいりに来られる方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。また、親鸞聖人に関してご存知な方はどれくらいいらっしゃるかと考えることがあります。あるお寺さまで、親鸞聖人のご生涯を数枚のパネルにして、本堂内に掛けていらっしゃいました。解説文とあわせて見ると、こういうご苦労をされて、念仏を広められたのだなあということが分かり、大変参考になりました。

親鸞聖人750回忌も7年後に控えています。改めて、報恩講にお参りし、もう一度報恩講のこと、親鸞聖人のことを学びたいと思います。

 

私のお寺めぐり(第四回)

 興福寺

  【宗派】法相宗

  【所在地】奈良県奈良市登大路48

興福寺は奈良時代より藤原氏の氏寺として栄えていましたが、幕末から明治にかけての廃仏毀釈により、五重塔が250円で売りに出されるという話があったほどです。場所は奈良国立博物館に隣接し、広大な境内です。金堂は現在再建中で、2010年に完成予定です。それ故、仏像などは国宝館に安置されています。仏像は鎌倉時代の宝庫とよばれ、特に少年のような顔をした阿修羅像が有名です。また、建造物の見所はなんといっても、鎌倉時代と室町時代に創建された三重塔と五重塔でしょう。特に五重塔の猿沢の池からの眺めは奈良に来たという実感が湧きます。この五重塔は京都東寺の五重塔に次ぐ高さで50.1mあります。西側には北円堂と南円堂があります。南円堂は西国観音巡礼所として有名で、ご本尊の不空絹索観音像は国宝で重厚で迫力があります。北円堂はその外観が美しいですが、内部は春と秋にのみ一般公開されます。なお、興福寺国宝展が今年から来年にかけて、東京、愛知、山口、大阪、仙台で開催されています。また、境内のあちらこちらに奈良名物の鹿が放牧されていますので、お子様連れででも楽しめます。周辺には奈良国立博物館もあり、旧館と新館の地下通路の喫茶室の隣には仏師による仏像の製作工程が段階的に実物の桧を使い、詳しく説明されていて、見ごたえがあります。

 

おすすめ情報

時期『1月成人の日の前日(若草山焼き)

4月末~5月初め北円堂特別開扉』

仏像『阿修羅像、千手観音像、北円堂弥勒如来像、南円堂不空絹索観音像以上2体慶派※』   

   仏具『華原磬(かげんけい)』

※慶派(けいは)とは平安時代の名作 平等院鳳凰堂の阿弥陀如来座像の作者定朝(じょうちょう)の遠い子孫(弟子を含む)康慶(こうけい)から 康慶の長男である運慶、弟子の快慶など名前に「慶」の付く仏師の系列のことをいいます。他に「院派」、「円派」などの系列があります。