香華堂報– category –
寺院様向け 香華堂の季刊誌
-
香華堂報
職人のつぶやき(大(経)鏧 鎚起(ついき)師 截金師)・仏具の話(供笥 本願寺派)/香華堂報34号[2002,11/01発行]
職人のつぶやき 大(経)鏧(鎚起師(ついきし) 鎚起師っていうてもあまり聞き慣れない言葉やと思います。私らの仕事は鏧や平鏧、壱越鏧(いっこつきん)、銅羅(どら)、繞鈸(にょうはち)など様々な、いわゆる鳴り物をつくることです。鎚起とは、鎚... -
香華堂報
職人のつぶやき(掛軸表具師編)・仏具の話(大谷派具足)/香華堂報33号[2002,10/01発行]
職人のつぶやき(掛軸表具師編) 表具と一口にいうても、掛軸、額、屏風、襖、本堂の壁画など、いろんな仕事がありますなあ。今回は掛軸を例に上げてみましょか。掛軸はお寺の大きなもんですと、そのほとんどが修復です。お預かりした古い掛軸の字や名号... -
香華堂報
職人のつぶやき(仏具鋳造師)・仏具の話(本願寺派具足)/香華堂報32号[2002,09/01発行]
職人のつぶやき(仏具鋳造師) 花瓶や香炉いうても、一人の職人が作るんやおまへん。大まかな型をつくる鋳造、そして文様を彫る彫金、仕上げに色を付ける場合は色付(いろつけ)、磨き上げて金のピカピカにする場合は磨き、というようにそれぞれ専門の職... -
香華堂報
職人のつぶやき(仏具打物師編)・仏具の話(大谷派前卓)/香華堂報31号[2002,08/01発行]
職人のつぶやき(仏具打物師編) 打物ってかいて、“うちもの”って呼びます。なんかボールを打つみたいですが、真鍮や銅の板を叩いて菊灯や、灯籠を作る職人を打物師といいますねん。1枚の板を曲げたり折ったりして、いろんな形にしていきます。鋳造は金属... -
香華堂報
職人のつぶやき(仏師編・表具師編)・仏具の話 (本願寺派前卓)/香華堂報30号[2002,07/01発行]
職人のつぶやき(仏師編) 彫刻師の中でも、仏像を彫る職人を仏師と呼びます。運慶、快慶、名前くらいご存知やと思いますが、この時代、仏師は『職人』であり、また、『僧侶』やったんどすなあ。仏師はお経のこともよく分ってんとあきまへん。なぜなら、... -
香華堂報
職人のつぶやき(截金師きりかねし)・仏具の話 (大谷派御須弥壇)/香華堂報29号[2002,06/01発行]
職人のつぶやき 截金師(きりかねし) 仏像の衣や蓮弁の葉脈(ようみゃく)にある金の文様(もんよう)を描くのが私らの仕事どす。繊細な仕事ですから、仏師の妻など、女性がすることが多いどすなあ。截金の工程には箔焼き、箔切り、箔載せの三つに... -
香華堂報
職人のつぶやき(仏師編)・仏具の話(本願寺派 御須弥壇)/香華堂報28号[2002,05/01発行]
職人のつぶやき 仏師編 彫刻師の中でも、仏像専門に彫る職人を仏師といいますねん。一般の人によく“仏像って一本の木からできているの”といわれます。確かに奈良から平安時代にかけては一木造りいうてほぼ一本の木からできていました。今の彫り方は寄木... -
香華堂報
職人のつぶやき(仏具組立師)・仏具の話(宮殿 大谷派)/香華堂報27号[2002,04/01発行]
職人のつぶやき (仏具組立師) 今までいろんな職人さんの話、聞いてくれやはったと思います。もう一度おさらいしときまひょか。まず木地師、そして彫刻師、漆塗師、金箔押師、彩色師、錺金具師、蒔絵師、蝋色師です。それらの職人さんを総称して、八職... -
香華堂報
職人のつぶやき (蝋色師ろいろし)編・仏具の話 (本願寺派宮殿)/香華堂報26号[2002,03/01発行]
職人のつぶやき 蝋色師(ろいろし)編 漆が塗りあがった上をさらに艶を出すのが私らの仕事です。お仏壇の扉や須弥壇の框(匂欄下の大きな板の部分)など仏壇、仏具でも特に黒漆の目立つところを、この蝋色仕上げでします。艶を出すだけで形のない仕事... -
香華堂報
職人のつぶやき 絵師編・仏具の話(寺院建築)/香華堂報25号[2002,02/01発行]
職人のつぶやき 蒔絵師編 お仏壇の引き出しや猫戸に花鳥や唐獅子の絵が描いておましゃろ。それを描くのが我々蒔絵師の仕事です。蒔絵ちゅうのは、先端にメッシュあてた小さな竹筒をトントンと軽くたたきながら、金銀粉を蒔いて絵柄を描くことをいいます。...