送り火とお供え物

Q お供物の一部を送り火と共に燃やしても構いませんか?

盆棚(精霊棚)はお盆が終わった後に処分します。
初盆だった場合は初盆用の白い提灯と一緒に盆棚も一緒にお炊き上げします。

現在ではマンション住まいの方が多く、昔のように各ご家庭の自宅の庭でお炊き上げをするといった様子も見なくなりました。
最も望ましいのは菩提寺にお願いして処分してもらう方法ですが、ダイオキシンなどの環境問題に配慮してお焚き上げを行っていない寺院の方が多いようです。

そこで、ご家庭で出来る盆提灯や盆棚(精霊棚)の処分の仕方と致しましては、
まず手を合わせお祈りした後に盆提灯や盆棚の一部を燃やし、鎮火を確認してから丁寧にくるんでゴミとして処分してはいかがでしょうか?

また地域によってはお盆の飾り物の収集場所と日時が定められている所もあるようです。
一度お住まいの市町村役場・寺院にお問い合わせすることをおススメします。

地域のルールによって捨てるようにします。お供えの一部(真菰のゴザの一部など)を送り火の時に一緒に燃やした後、処分するという方法もあります。

マンションでの迎え火・送り火

Q マンションの場合、迎え火、送り火はどのようにしますか?

迎え火・送り火の際は玄関先にちょうちんを飾るのが古くからの慣わしでしたが、現在の住宅事情では防犯・防災の面からもなかなか難しい状況だと思われます。その場合は玄関先ではなく、下駄箱のある玄関内に飾って頂いても問題ありません。

また、迎え火・送り火には吊り提灯を使用しますが、スペースの問題や壁にクギを打ちたくないという方は、置き型のミニ盆提灯をご用意されても宜しいですし、吊り下げ用のスタンドや壁掛け用フックなど便利なものが色々と販売されてますので、そちらもご検討してみてはいかがでしょうか?

※窓際に飾るのも宜しいかと思います。その場合はカーテンレールなどを利用すれば小型の吊り提灯で
あれば問題なく飾ることができます。

迎え火と苧殻(おがら)

Q 迎え火の時に苧殻を燃やすと聞いたのですが?

昔から迎え火には苧殻(おがら)を焚いてご先祖様の霊を迎えました。
苧殻(おがら)とは何なのか?実は麻の皮を剥いだ後に残る芯の部分のことを「おがら」と言います。
宗教的な意味合いから麻は清浄な植物として捉えられてきました。ですから、ご先祖様を迎えるにあたって、悪霊など不吉なものまで一緒に家に招き入れてしまう事のないよう、清浄な麻を焚き上げるようになったのだと考えられます。
この苧殻(おがら)はお盆のシーズンになるとお花屋さんや仏具屋で見ることが出来ます。
昔はお盆の季節が近づくと「おが~ら~」「おが~ら~」などと盆棚(精霊棚)に必要な材料を売り歩く人の声がそここちらで聞こえたようです。

迎え火と送り火とは?

迎え火はご先祖様が帰ってくる際の目印になります。玄関口で灯りをともしてお迎えする地域もあれば、お墓まで灯りを持ってお出迎えする地域もあるようです。その場合は取っ手の付いた棒に提灯をぶら下げて持ち歩きます。送り火は帰ってきて頂いたご先祖様をお見送りする時にともす灯りです。感謝の気持ちを込めてお見送りしたいものです。

 

Q 迎え火と送り火の意味を教えて下さい。


ご先祖様をお迎えするのが「迎え火」、お見送りするのが「送り火」です。
この時の「火」の役割を果たすのが盆提灯で、迎え火のあかりはご先祖様の霊がお里帰りする際の目印になります。
ですから、玄関先や窓ぎわなど目立つところに盆提灯のあかりを掲げ、ご先祖様が迷わないよう導きます。 地域によってはお墓で迎え火を行うというところもあります。その場合は取っ手の付いた棒に提灯をぶら下げてご先祖様のお墓までお出迎えに行きます。

送り火は帰ってきて下さったご先祖様の霊に対して敬意を込めて点すあかりです。 同じく玄関先や窓際に盆提灯を飾り丁重お見送りします。