インド研修旅行 インド及びネパール①~日本出国からニューデリー

大谷大学時代の同級生が会長を務める「日本ヨーガ光麗会」という団体があります。この度、同会が主催する研修旅行で、お釈迦様の四大聖地のうち三ヶ所を巡る機会に恵まれました。「せっかくのご縁」と参加を決意し、二月中旬、私は一路インドへと向かいました。
インドの二月は乾季にあたり、雨が少なく比較的過ごしやすい季節です。とはいえ、未知の国への旅。皆様の中には既訪の方もおられるかと思いますが、初めての方にもその空気感をお伝えできるよう、数回に分けてお話ししていきたいと思います。
出発は羽田空港。午前11時25分に日本を発った機体は、約九時間の飛行を経て、現地時間の午後6時10分、デリーのインディラ・ガンディー国際空港に降り立ちました。日本との時差は三時間半。日本時間では既に夜の10時近くです。機外へ出ると、日本よりは幾分か蒸し暑さを感じましたが、夜ということもあり、肌を刺すような熱気ではありません。

それよりも私を圧倒したのは、近代的な巨大空港の威容、そして入国審査場で真っ先に目に飛び込んできた「無数の手のオブジェでした。壁一面から突き出すように配置された黄金色の大きな手。これは仏教やヒンドゥー教における「印相(いんそう)」、サンスクリット語で「ムドラー」と呼ばれるものを表しているそうです。こんなところにまで仏教色を強く感じました。

専用バスでホテルに到着すると、厳しいセキュリティチェックが待っていました。入館にも荷物検査やパスポートの提示が必要で、緊張感が走ります。しかし、一歩中へ入ると、鮮やかなマリーゴールドの花輪で温かく迎えてくれました。その日は夕食を済ませた後、心地よい疲れとともに寝床へ倒れ込むように眠りにつきました。
翌朝はホテルのプールサイドでのヨーガから始まります。インドの朝の光を浴びながら、屋外で行うヨーガは格別に気持ちの良いものでした。
朝食後はデリーの喧騒を離れ、国内線で北インドの古都ラクナウへと飛びました。ここはウッタル・プラデーシュ州の州都であり、かつてのムガル帝国末期の華やかな文化を色濃く残す美しい街です。仏教徒としての旅路において、ラクナウはいわば「聖域への入り口」。ここからバスに乗り換え、お釈迦様が最も多くの時間を過ごされたという「祇園精舎」や舎衛城(しゃえいじょう)を目指します。近代的なデリーから一歩進み、いよいよ経典の中に描かれた二千五百年前の世界へと足を踏み入れる高揚感が、車窓の景色とともに高まっていきました。
※一般的にヨガと言われますが、英語圏ではヨーガと呼びます。今後は「ヨーガ」で統一します。
