NHK大河ドラマ「べらぼう」由緒めぐり
東京都台東区浅草周辺
出張の空き時間を利用し、NHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公、蔦屋重三郎の足跡を辿ってまいりました。重三郎が築いた出版文化と、彼が生きた江戸の文化を肌で感じる旅となりましたので、少しでもお伝えできればと思います。

第一章:台東区民会館「べらぼう 大河ドラマ館」
まず、最初の訪問地は台東区民会館に開設された「べらぼう 大河ドラマ館」です。建物に入りエレベーターで9階へ。チケットを購入し展示室へ向かうと、平日9時過ぎにもかかわらず、多くの人で賑わっていました。重三郎の生涯を綴った展示や、ドラマで使用される衣装、美術セットの紹介などがありました。特に入り口すぐの重三郎や花魁道中の瀬川の着物は、その製作背景を番組で見ていたので、感慨深いものがありました。

第二章:正安寺(蔦屋重三郎 菩提寺及び墓所)
次に、ドラマ館から運行されている無料送迎バスに乗り、正安寺(日蓮宗)へと向かいました。東京らしくビル型の本堂で、自動ドアの正面入口を入るとご本尊があり、墓所は左手出たところにあります。詳細な説明書もありましたので、戒名も確認し、重三郎の墓前にて手を合わせました。文化の担い手として一世を風靡しながらも、時の権力によって度々弾圧を受けた彼の苦難の人生に思いを馳せながらお参りしました。
第三章:吉原の賑わいを今に伝える道
正安寺を後にし、重三郎の活動の重要な舞台であった吉原周辺を徒歩にて巡りました。まずは、かつて遊郭への入り口の目印であった見返り柳です。華やかな世界への期待と、去りがたい別れの情景が交錯する、趣深い場所です。 続いて、曲がり角の多い五十間道を通り、吉原大門(よしわらおおもん)へ。大門跡に到着すると、瀬川が鳥山検校に見請けされ、この門から出て行くシーンを思い出され、感慨深いものがありました。それからアンテナショップである江戸新吉原耕書堂へ行き店内を見て回りました。

第四章:吉原神社
最後に、吉原の守護神として人々の信仰を集めた吉原神社に参拝いたしました。重三郎とまだ瀬川が花の井であった時代に、ここで秘かに会っていたシーンがよみがえり、〝おきつね”を見ると、人に化けた九郎助稲荷の綾瀬はるかさんのことも回想しました。
今回の由緒めぐりを通して、ドラマ関連の場所を訪れたことは、これからのドラマを見る上で深みが出てくるように思います。ドラマは今年12月までですが、大河ドラマ館や江戸新吉原耕書堂は26年1月12日まで営業しているようなので、東京に行かれる際は是非お寄りください。
