青岸渡寺・熊野古道・那智の滝、熊野那智大社)/天台宗
〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8

ゴールデンウィークを利用して世界遺産になった熊野古道を登り、熊野那智大社と青岸渡寺をお参りしてきました。
熊野古道にはいくつかコースがありますが、今回は初心者向けで一番人気のコースを登ってきました。朝一に出発点の大門坂駐車場へ行きましたが、すでに満車でしたので、その下のお土産物屋さんの駐車場に止めました。
登山道入口での大門坂までは徒歩で20分、そこから熊野古道でおなじみの石畳の山道を登っていきました。最初は意気揚々と歩いていましたが、途中から息が上がり、前に足を出すのも一苦労になりました。しかし、大木の中を歩くのは気持ちのいいものです。休みを入れながらようやく最初の目的地である熊野那智大社にお参りしました。

この神社は2011年の台風で被害を受けましたが、2020年に修復され朱色がまぶしくピカピカでした。また境内には八咫烏(やたがらす)を祀る御縣彦社(みあがたひこしゃ)があります。ちなみに八咫烏は神武天皇を熊野から大和(現、奈良県橿原)まで道案内した烏(からす)といわれています。
日本サッカー協会のシンボルとしても有名ですが、日本のサッカーの産みの親とされている中村覚之助(なかむらかくのすけ)氏が那智勝浦町出身であることから選定されたそうです。また境内には大樟(おおくす)の大木があり、ここは大きく幹がくり抜かれていて胎内めぐりができます

さて、次に本題である隣の青岸渡寺にお参りに向かいました。こちら吉野杉を使用したこけら葺(ぶき)の本堂でシックな雰囲気で熊野那智大社とは対照的です。御本尊は如意輪観音(にょいりんかんのん)。秘仏ですが、節分や開山祭にはご開帳されるそうです。
他に、滝との対比が美しい三重塔、こちらは有料ですが最上階まで上ることができ、上からの那智の滝は最高でした。ここで一旦昼食を取り、いよいよ迫力ある那智の滝の目前へ向かいました。だいぶ階段を下っていったところに滝はありますが、目前まで行くと見上げるように滝がみえます。熊野那智大社のご神体はこちらの滝もご神体とされていますので、滝口にはしめ縄が張ってありました。那智の滝は華厳の滝とともに日本三名瀑の一つとされています。
帰りは駐車場に行くバスに乗り下山しました。車を駐車した土産店で懐かしい那智黒の飴を買いました。登りは少々きつかったですが、上に登れば清々しい景色を堪能でき、世界遺産になるだけのことはあるなあと感じました。
