光明寺/西山浄土宗本山
〒617-0811 京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
京都府の南西には竹の子で有名な長岡京市がありますが、そこに西山浄土宗の本山である光明寺があります。京都市内から車で約40分、長岡京市に納品がありましたので、その際にお参りしてきました。
季節はまだ初夏の6月でしたので人も少なく山門前に車を止め、ゆっくりお参りすることができました。山門をくぐると広い表参道に両側から迫ってくる青もみじが圧巻で気持ちよく御影堂(みえいどう)まで歩くことができました。
御影堂は向拝柱が4本ある大きなお堂です。その御本尊は「張子の御影」と呼ばれる法然聖人像です。「張子の御影」は、建永の法難で流罪となった法然聖人が四国へ向かう船の中で、自ら造られたものと伝えられています。この尊像は75歳の時のもので身丈は一尺五寸(約45cm)あります。
光明寺の由来は、法然聖人が24歳の時、比叡山から奈良に学匠となるべき師を求めて旅に出られ、その途中、粟生の里の長者宅に一泊され、その際「ご坊が求められようとする『誰もが救われる法門』が見つかりましたなら、是非とも我らにその教えをお説き下さい」と長者夫婦に懇請されました。
その後20年を経て、専修念仏の確信をえた法然聖人は比叡山を下り、 約束通り粟生の里をお念仏の教えを広く説き始める地に選ばれ、念仏発祥の地「浄土門根元地」とし、また時の天皇より賜号をいただいたそうです。
さて、長岡京市にはもう一つ有名な観光名所として長岡天満宮があります。こちらも紅葉の季節にはライトアップされ同じ時期に見頃を迎えます。4月下旬から5月上旬にはキリシマツツジも多く咲きます。
境内に隣接する筍料理で有名な錦水亭では、3月下旬から5月末頃まで「旬」の筍料理を求めて土日平日に関係なく多くの来客があるそうです。隣接する向日市には、嵐山の竹林と同じような「竹の径(みち)」がありますが、あまりメジャーではないためゆったり回れます。筍のお好きな方は料理屋さんで食べるのもよし、地元の農家さんで買うのもよしです。
京都市内からは少し離れていますが、市内の寺社に比べ広大な境内でゆったりとした時間を過ごすのもいいかもしれませんね。紅葉を観光されるのでしたら11月中旬~12月初旬が見頃のようです。