高田別院(真宗大谷派) 新潟県上越市寺町2-24-4
新井別院(真宗大谷派) 新潟県妙高市下町5-3
新潟方面に出張に行きましたので、妙高市にある新井別院にお参りいたしましたのでご紹介したいと思います。2008年に訪問した高田別院にと合わせてご紹介したいと思います。
まず、高田別院は上越市内の平坦なところにあります。駐車場に車を止め、正面から入ります。迎えてくれる山門は八脚門の大きなものです。現在の山門は1803(享和3)年に焼失した後、1872(文政6)年に総欅造で再建されるようになりました。棟梁は竹澤志摩則行という方の手によるもので、中国の故事や十二支彫刻は文化的歴史的に高く評価されているそうです。その言葉通り山門の軒下に入り見上げると大きな龍がこちらに‘にらみ’を利かしてくれています。この山門は親鸞聖人750回忌記念事業の修復事業として解体修復され2015年1月に起工し2017年1月に完成し、それまでの瓦葺から銅板葺になりました。付属の塀と共に国指定登録有形文化財に認定されています。境内に入ると、正面に本堂が見えます。本堂は鉄筋コンクリート、インド風の耐火建築として1959(昭和26)年の本堂焼失後に1959(昭和34)年に再建されました。デザインは東京の築地本願寺に似ていますね。本堂内は畳敷で、伝統的なお荘厳がされていますが欄間は透かしの菱欄間で軽やかになっています。
一方、新井別院は海から離れた山手にあります。初めてお参りしたのは2008年でしたので今年2018年が2回目で10年ぶりということになります。学生時代、スキーをしていましたので新潟で‘ARAI’というと、語感からとスキー場を思い出し、さぞかし雪深いところだろうなあと想像していました。その通りの山手にあり2008年参拝時は夏のお盆時期なのに少し肌寒かったような印象を記憶しています。細長い参道の奥に山門が見えます。高田別院の山門に比べ、小ぶりの小さな山門です。しかしながら境内に入ると、大きな本堂に圧倒されます。この本堂は屋根の葺き替え、内陣の修復などで2017年11月に完成しご本尊の遷座法要が行われました。それゆえ、本堂内に入ると、たいへん煌びやかで眩いばかりの本堂内でした。今年の春には高田別院の大門落慶法要と新井別院屋根修復法要及び恵信尼公750回忌法要が行われました。新井別院は恵信尼公が亡くなられたとされる板倉町の近くにあります。それゆえ、境内の中にも恵信尼公の遺徳堂があり、恵信尼公の尊像が安置されています。
高田教区は親鸞聖人流罪の地である居多ヶ浜などご旧跡が多い場所です。そのご旧跡めぐりとともに別院にも足を運ばれてはいかがでしょうか。