私のお寺めぐり/香華堂報205号[2017,02/01発行]

勝林寺① 臨済宗東福寺塔頭・・・京都府京都市 東山区本町15丁目795

2016年を振り返り少し自省を込めて2017年の幕開けは座禅をしたいと思いネットで探したところ、元日に座禅をしているところはなく、2日にしている東福寺塔頭勝林寺にネットで申し込みました。座禅体験は費用1,000円、オプションで生菓子と抹茶を頼み計1,700円でした。今回は自転車で向かいましたが、JRなら奈良線東福寺駅より徒歩10分ほどです。坂道が結構きついです。10時からの開始で20分前に受付を開始されました。正月3が日は御本尊である毘沙門天のご開帳をされているので、その拝観料300円をプラスして合計2,000円払いました。座禅会場は本堂向かって左の20畳ほどの座敷で、すでに座布団とその上に腰を支える半分くらいの座布団(座蒲(ざふ))が置いてありました。胡坐(あぐら)をかいて待っていると、次々に参加者が来られます。総勢24人くらいで、男女比は半々、結構若い方が多く中には家族で来られている方もいらっしゃいました。時間になると和尚が来られ、ご挨拶と座禅の仕方をお話されました。ご住職は海老蔵似のイケメンです。脚の組み方はまず右足を左足の上に乗せ、左足を右足の上に乗せます。左右乗せることができれば結跏趺坐(けっかふざ)というようですが、片足だけですと半跏趺坐(はんかふざ)というそうです。片足もできず胡坐をするだけでもいいとのことです。私は何とか右足だけ左足の上に乗せることができました。眼は半眼(はんがん)で薄目を開けてくださいとのことでした。手は右手をまず足の上に置いてその上に左手を置き、親指同士の頭を軽く触れさせます。そして、いーち、にーいと一つ数えるごとに息を吐いて吸っていきます。そして10まで数えたらまた1から数えます。10以上の数字を数えると数を数えることに頭がいって、座禅に集中できないとおっしゃっていました。ここまでの説明時には何も持たれていなかったので、座禅には付きものの長い棒【警策(けいさく)】はないのかなと思っていたら、おもむろに出してこられて、それがまた当店で扱っている警策の大(長さ108㎝)よりも長く幅が広く見えたので、叩かれたら痛そうと少し不安になりました。しかしながらご住職が、今回は座禅体験なので、叩いてほしいと願い出た方のみ近づいたら合掌してくださいと言われましたので少しほっとしました。座禅時間は15分間で5分の休憩をはさんで2回。いよいよ座禅のはじまりですが、次回にいたします。次号をお楽しみに。