香華堂報178号でご紹介した障子の取り付けができましたので、報告いたします。障子の取り付けには2日を要しました。まず障子の前に方立(ほうたて)という柱と障子の間に取り付ける細い棒を取り付けしていきます。こちらは合い釘という柱と方立ての中に釘を入れます。大谷派は余間の部分も障子なので、合計12本の方立を立てていきます。そして、いよいよ障子の取り付けです。当社は十数年前から狭い店内でするよりお寺の広い本堂の方が効率的なので外陣をお借りして作業をさせていただいています。障子はまず毛布を敷いた畳の上に設置する枚数の数だけ平たく並べていきます。そして障子と障子の間にボール紙を上下2枚ずつくらい挟んでいきます。そしてあらかじめ木地合わせの時に建具屋さんが杖(つえ)というお手製の物差しで、並べた障子の幅と設置する場所の寸法が同じかどうかを見ていきます。障子の幅が設置の場所より狭ければボール紙を増やしていきますし、広ければ減らしていきます。同じ寸法になったところで、裏側の黒い丁番から打っていきます。裏側は3枚の丁番を打ちます。そして仮吊りです。そして同じように反対側も打っていきます。開け閉めで自然に開いてきたり、閉じたりしないことを確認したら今度は表側の金具を打っていきます。表側の金色の金具は錺金具とよばれまずはコーナーの金具を打ち、そして真ん中、そしてコーナーと真ん中の間の金具を打ちます。この金具は少し上下の両端によった打ち方をします。これは京都の仏壇にもみられる様式ですが、中には等分に打たれることもあります。錺(かざり)金具で一番難しいところは中心の障子の出会い右側の持ち手がある部分を、職人さんの間では定規前というのですが、そこを削り閂(かんぬき)が左右に動くようにすることです。吊ってからもきちんとコの字型の閂鎹(かんぬきかすがい)にぶつからないようになっているかを確認します。ぶつかる場合はコの字金具などをずらします。

今回のお寺様は中尊・祖師・御代の三間分と両余間の三間分の計六間分ありましたので、作業日数に2日かかりました。しかしながら、ご覧になったお寺様から「うちの本堂ではないみたいに立派やわ~」といわれた時には疲れも和らぎやりがいを感じます。また軸回式の金具でしたので、簡単に外れる様子をお見せしたら驚いておられました。障子は本堂に入ったらまず目にする仏具でそのお寺様にとっては‘顔’となります。そのお顔に恥じないような仕事をしていきたいです。