證誠寺
【宗派】真宗山元派本山
【所在地】福井県鯖江市横越町第13号43番地
「♪しょ、しょ、しょうじょうじ~」の証城寺(しょうじょうじ)と読みが同じなので、狸囃子のお寺様かと思いましたが、関係はないようです。しかしながら、歌にのせると覚えやすいですね。
證誠寺の場所は北陸自動車道鯖江インターすぐ傍、自動車道からもお寺の屋根が見えます。広い境内に車を止め、山門から入ります。山門は近年建立されたようで錺金具も新しく、真新しい扉に寺紋でしょうか?紅葉模様の紋の彫刻が見えます。紋の名前は『尻合せ三つ紅葉』というそうです。丸に模様の紋ではない、面白くかわいい紋です。
いよいよ本堂からおまいりです。まだ1月なので、雪囲いがしてありますが、その雪囲いにも寺紋が入っているのはおしゃれですね。内陣はお西のような菊輪灯があり、宣徳色(黒っぽい色)の花瓶や火立などの具足が置かれていて、人天蓋も吊ってあります。ご本尊の阿弥陀如来像は奈良の長谷寺から譲られた恵心僧都作といわれ、鯖江市指定の重要文化財となっています。本堂横に指定書と御本尊の御面相(お顔)と台座を含めた全身の写真がありましたが、御面相の写真を見ると、かなり肉髻(頭頂部の盛り上がった部分)が大きいことが見受けられました。私が聞いた話では、この部分が大きいと時代が古いものであることが多いとのことです。欄間は白木で彫られ、これも近年製作されたようで、白い色が鮮やかです。次に御影堂です。御影堂の親鸞聖人の御木像は須弥壇の上ではなく、奥の造り付けの仏間に置かれた御厨子の中に安置されています。そのため、須弥壇を広く使うことができるようになっています。前卓や両脇余間の打敷にも山門にあったような寺紋が用いられていて、丸い形の紋に見慣れている私にとってはこのような紋の模様も新鮮でした。證誠寺近くには親鸞聖人が埋めた栗が木になったといわれ、その木が三度栗がなるという不思議な栗の木がある立光寺もあります。
おすすめ情報
『時期』
御正忌報恩講
毎年11月21日~11月28日
宗祖聖人750回 御遠忌法要
2011(平成23)年6月11日(土)~6月13日(月) 3日間
『建築』
阿弥陀堂(1964年)昭和39年再建。
御影堂(1951年)昭和26年再建