西方寺
【宗派】真宗大谷派
【所在地】新潟県新潟市中央区鳥屋野3丁目1-22
今回から越後七不思議を紹介して行きます。一回目は逆さ竹の西方寺です。本堂は道沿いにある大きなお寺様ですが、逆さ竹の藪は少し離れた場所にあります。逆さ竹の伝承は、親鸞聖人が鳥屋野のこの地で布教していたとき、持っていた竹の杖を地面に挿したところ、根付いて枝葉が逆さに生えたということからきています。この竹は‘ハチク’の変異とされ、枝がしだれて下向きに生えることから大正11年、国の天然記念物に指定されました。藪の場所は本堂正面を右手に進んで行くと右手にお墓があり、二車線の少し大きな道があります。その道をこえれば、正面に「鳥屋野逆さ竹藪」の文字と、昔、この地にお寺があった名残りの山門がみえます。この辺は車を置く場所がないので、お寺の前の神社に少し大きな駐車スペースがあるので、そこへ車を止めて歩いて行かれた方がいいでしょう。
さて、山門をくぐると、正面に唐破風の趣のある門が見えてきます。その奥に何かあるかなあと覗いてみると、なんと高い石積みの台にのっている親鸞聖人像を発見。他では見かけない蓑笠をかぶらず、少し細身で若々しいお像です。本題の逆さ竹は親鸞聖人像の周りにあります。イラストで枝がしだれている様子の立て看板がありましたが、普通の竹を知らない私にとっては植物の勉強からはじめないと理解できそうにありません。またこの逆さ竹の藪は広大な散策路になっています。私はパンフレットのある聖人像右手の東門から入ろうと思いましたが、開門時間が過ぎていて、入ることは叶いませんでした。無料ですので、おすすめです。西方寺の本堂にもお厨子に入った逆さ竹が余間に飾ってありますが、是非、旧本堂にも行かれて自生している藪を味わうと聖人の息吹きを感じることができるでしょう。
『越後七不思議』鳥屋の逆さ竹(国指定天然記念物)