錦織寺
【宗派】真宗木辺派本山
【所在地】滋賀県野洲市木部826

滋賀県竜王インターから車で20分、のどかな場所に錦織寺はあります。境内へは駐車場からすぐなので、大変便利です。
宗務所でパンフレットをもらい、まずはお堂の配置に目が留まりました。真宗寺院の多くが阿弥陀如来をご本尊としているので、西を背に東向きに建っていますが、錦織寺は北を背にして南向きに阿弥陀堂や御影堂が建っています。パンフレットを見ると、858年に比叡山三代座主慈覚大師円仁の指示で、この地に御堂が建てられ、毘沙門天王像が安置されたと書いてありました。このことから、天台宗から転派されたがゆえに、天台寺院のような南向きになったのかと考えられます。
まずは一番奥(東側)の毘沙門堂からお参りです。二重屋根で下屋根に唐破風をもった豪華な造りです。お堂は閉扉されていますが、3cm程は開いていて中の御厨子をのぞくことができます。しかし、御厨子も閉扉されていました。次に阿弥陀堂です。阿弥陀堂は修復されて間がないようで、欄間や柱の金箔がまばゆいです。座ってお参りしていると、ふと、「あれ阿弥陀堂に入ったのに、親鸞聖人がいらっしゃる?」と思ってしまい、改めてパンフレットを見ると、こちらのご本尊は座像の阿弥陀像なのです。真宗のお寺様でご本尊が座像であるのを見たのはおそらく初めてなので、御影堂と錯覚してしまいました。正面上の欄間には天女が機織りした姿があります。これは聖人が滞在されている1238年(暦仁元年)7月6日の夜、天女が蓮の糸で織った紫紅の錦を仏前の供えたことがあり、それを朝廷に献上したという逸話を元にしたものだそうです。そして、時の四条天皇から『天神護法錦織之寺』の勅額が下ろされ、その額も本堂内に掲げられていました。これが錦織寺の寺号の由来になっています。 最後に御影堂です。阿弥陀堂よりやや広く、龍の欄間が特徴的です。 この他に、親鸞聖人が滞在中に「教行信証」の真仏土之巻・化身土之巻を作成されて喜ばれ、門侶の希望により真正面の向きに描かれた御影、「ご満足の御影」があります。
丁度年末でお掃除でしょうか、多くの方が草むしりをされていました。地域に根ざしたアットホームなご本山という印象を受けました。


おすすめ情報

『時期』
御正忌報恩講 
毎年11月21日~11月28日
涅槃会(涅槃図御開帳)
毎年3月10日

宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要 
2010(平成22)年11月21日(日)~11月28日(日) 7日間

『建築』
阿弥陀堂(江戸時代【天保2年】再建)県指定重要文化財
御影堂(江戸時代【元禄7年】再建)
天安堂(江戸時代【文久元年】再建)

『その他』
ご満足の御影 笈掛けの松