私のお寺めぐり/香華堂報118号[2010,11/01発行]

佛光寺
【宗派】真宗佛光寺派本山
【所在地】京都市下京区新開町397

佛光寺さんは自宅から一番近くのご本山です。歩いて行けるので、よく子供と散歩や鳩にエサをやりに行きます。仏光寺さんはオフィス街のど真ん中にあるので、お昼になると、近隣の会社員やOLさんがお弁当を持って来られます。まさしく昼の憩いで、見ているこちらまでほほえましくなります。また、宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要を迎えるにあたり、各伽藍の修復工事が終わり、2009年4月2日大遠忌記念修復事業円成奉告法要が勤修されました。その夜には、2007年より行われている花まつりが行われました。これは京都の東山花灯籠を彷彿とさせる、電気の灯籠が道沿いに灯され、幻想的な雰囲気をかもしていました。本山では音楽の演奏や屋台、また、周りの佛光寺派のお寺様でも、本堂を開放されたり喫茶室にされたりとか、各寺院で工夫された取り組みをされています。子供も甘茶をかけたり、屋台でおでんを食べたりと楽しんでいました。
それでは、本堂のことをお話しましょう。修復されたばかりということもあり、まばゆいばかりの金箔が目に飛び込んできます。また、佛光寺様のご本尊の特徴はご本尊自体ではないですが、後背の光の真ん中の1本だけが、他の光よりも長くなっています。また、聖徳太子像が有名です。髪を美豆良(みずら)に結い、理知的なお顔をされています。右手に笏(しゃく)、左手に柄香炉を持つ変わったタイプの御像です。
朝の法話は本堂や御影堂ではなく、お茶所で行われます。ここは20畳ほどの広さなので、アットホームな雰囲気で聴聞することができ、終りにはお茶をいただくことができました。茶所の外には古い湯釜もあり、現在も活躍しているそうです。また、大晦日には鐘をつくこともできます。数年前に私も飛び入りで並びましたが、除夜の鐘を久しぶりに打つことができ感激いたしました。街の中にあるご本山でこじんまりとしていますが、いろいろと工夫されている様子がうかがえます。

おすすめ情報
『時期』
御正忌報恩講 
毎年11月21日~11月28日
春法要(親鸞聖人降誕会及び歴代年回法要)
毎年4月2日

佛光寺草創800年記念法要 
2011(平成23)年5月19日(金)

宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要 
2011(平成23)年5月20日(金)~5月28日(土) 9日間

『建築』
阿弥陀堂(明治時代再建)
大師堂(明治時代再建)

『彫刻』
聖徳太子立像(鎌倉時代)重要文化財

『その他』
絵系図 重要文化財