居多神社
【所在地】新潟県上越市五智6-1-11
まだ雪が残る4月はじめに親鸞聖人はお供の性信房、西仏房と共に上陸したといわれています。伝える所によれば、「浜の惣助」という人物が案内し、まずは居多ヶ浜近くの居多神社に参拝されたといわれています。場所は居多ヶ浜の手前100m程のところにあります。聖人一行が神社を訪れられた時、折りしも夕日が海に輝き、南無阿弥陀仏のお名号が明らかに現れたようすに感銘を受け、日の丸の中に南無阿弥陀仏と書かれ、これを「日の丸のお名号」といい、ここ居多神社にあります。早速拝殿に上がったり境内を見回したりして探しましたが見当たらないので、神主さんにお聞きすると、「事前に予約していただいて、なお且つ、数名以上の団体でないとお見せできない」といわれ、泣く泣く引き上げました。必ず事前予約が必要です。また聖人はここで歌を詠まれて赦免を祈願されたそうです。石段の右側にその石碑があります。『すえ遠く 法を守らせ居多の神 弥陀と衆生の あらん限りは』と詠まれ、その句を詠まれたところ一面の葦が、全て片方に寄って合掌の姿になったと伝えられています。新潟の地元の資料などでは、これが親鸞聖人七不思議の第一番になっていました。そして、境内にはなんと親鸞聖人の銅像が・・・。他宗の寺院で親鸞聖人の木像や銅像を見かけたことがありますが、神社で見たのは初めてのことでした。この辺が新潟の大らかなところですね。京都の神社では考えられません。駐車場には梅原猛さんが歩いた上越の地として、親鸞聖人ご旧跡を中心とした地図があるので、それを参考にして周るのも面白いかもしれません。また隣には「五智歴史の里会館」があり、無料で利用できる休憩室があります。また観光ガイドや観光ボランティアの方もいらっしゃるので、立ち寄られると色々な資料を入手したり質問もできるので、より深い観光の手助けとなります。
おすすめ情報
『史跡』
親鸞聖人御詠歌石碑
『掛軸』
日の丸のお名号(閲覧には予約が必要)
『七不思議』
片葉の葦(親鸞聖人七不思議第一番)