壬生寺
【宗派】律宗
【所在地】京都市中京区坊城通仏光寺上ル
壬生寺、この名前を聞くとまず新撰組を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。境内ではその当時、新撰組の兵法訓練が行われたそうで、局長の近藤勇の胸像や遺髪塔、隊士の墓地などもあります。お寺の北側には屯所であった八木邸、道を挟んで東側には前川邸もあります。清河八郎が京都に集まった隊士に初めて演説をした新徳寺も道を挟んで目の前にあります。
正式名は宝憧三昧寺といい、本堂には重要文化財の地蔵菩薩像が安置されています。興味深いのは本堂、左(南側)にある千体仏塔です。インドの仏舎利塔のようなイメージがして、ちょっとお寺には珍しく、エスニックな感じがします。山門入ってすぐ右側にはポスト数奇屋建築の設計士として名高い山本良介氏による阿弥陀堂が見えます。平成14年完成のため、真新しい白木がまぶしく建っています。 また京都の人にとって壬生寺といえば、京大近くの吉田神社と並んで節分のおまいりのお寺としてお馴染みです。2月の節分の日には、多くの屋台が出て賑わいます。そしてもうひとつ忘れてならないのが、壬生狂言です。その日は、境内の舞台で、近所の人々がその日は狂言師となって700年以上伝わる演目を演じます。
お寺は住宅街のど真ん中にあり、少し分かりづらいかもしれません。境内には老人ホームや保育園などもあり、福祉にも非常に力を入れられているお寺さまです。お土産には幸福堂のほくほくの金つばか、鶴屋鶴寿庵さんの壬生菜入り屯所餅がお勧めです。
おすすめ情報
『時期』
節分厄除大法会(2月2日~2月4日)
壬生狂言 節分(2月2日~2月4日)
春(4月21~29日)
秋 (体育の日をふくむ10月の連休の3日間)
新選組隊士等慰霊供養祭(7月16日)
『建築』
壬生寺大念仏堂【狂言舞台】(江戸時代)重要文化財
『仏像』
地蔵菩薩立像(唐招提寺旧蔵、平安時代)重要文化財
※壬生狂言、壬生六斉念仏が重要無形民俗文化財に指定されています