頂法寺(六角堂)
【宗派】天台宗
【所在地】京都市中京区六角東洞院西入堂之前248
延暦寺で修行されていた親鸞聖人はやがて比叡山を下りられて百日間参籠され、その九十五日目に聖徳太子の示現を受けて法然上人の元へ行かれるきっかけとなったのがここ頂法寺です。お堂が六角形をしていることから京都では六角堂と呼ばれ親しまれています。 日曜日の早朝、子供を自転車に乗せて行ってきました。場所は京都の中心地にあり、中心を示す六角形のへそ石があります。 親鸞聖人が六角堂へ参籠されたことは妻である恵信尼公が書かれた文書に記されています。浄土真宗本願寺派の前御裏方様がその文書を現代語訳された銘板が、向かいにある六角会館にあります。さて、境内に入ると、大きな柳の木と松の向こうに六角堂があります。軒には大きな提灯がぶら下り、その向こうには鰐口と鈴緒があり、それを鳴らしてお参りします。鈴緒は地面ギリギリまでの長いものなのですが、うちの子供はその鈴緒の先が麻になっているのがおばけのようで怖がっていました。六角堂の裏手に回ると大きなビルがそびえています。ここは『池坊』と呼ばれ、室町時代以降多くの生け花を輩出した所で、華道発祥の地として有名です。また、池には白鳥が数羽いて丁度エサの時間で子供も喜んでいました。その池の右側には聖徳太子二歳の像が安置されている『太子堂』があります。六角堂右手の階段を上がって行くと親鸞堂があり、中には夢のお告げを聞いておられる座像の『夢想之像』と六角堂参籠の姿を自刻されたと伝えられる立像の『草鞋の御影』が安置されています。お堂の向かい側には100日間参籠されたとされる親鸞聖人の銅像があります。六角堂は京都市内中心部にあり、交通の便もよく、どなたでも気軽におまいりできる場所にあります。
おすすめ情報
『時期』
春(早咲きの御幸桜)
『建築』
六角堂 明治八年再建
親鸞堂
『祖師像』
夢想之像・草鞋の御影