延暦寺
【宗派】天台宗
【所在地】滋賀県大津市坂本本町4220

前号からの続きです。駐車場をでて、今度は急カーブを切るようにして、根本中堂方面に向かいます。今回は根本中堂を通りすぎて、西塔に向かいます。西塔で車を止めて、階段を降りて行くと左側に神社があります。その神社の手前に『聖光院跡』という石碑があります。ここが、親鸞聖人が堂僧として修行された聖光院があった場所です。さらに階段を降りて、左に回ったところに、『親鸞聖人ご修行の地』の石碑があります。その先に、道をはさんで両側にお堂があります。このお堂は廊下でつながれ弁慶がその廊下を天秤棒がわりに担いだという逸話から『にない堂』といわれます。1595年に創建された右側が法華堂、左側が常行堂です。親鸞聖人がいらっしゃった頃からはだいぶ後の建築物ですが、当時修行されていたお姿を思い起こさせます。現在でも、法華堂では座禅の常座三昧を、常行堂では念仏を唱えながらお堂の中をまわる念仏三昧が行われるそうです。 最後に一番奥の横川です。恵信尼公ご消息に『殿の比叡の山に堂僧つとめておはしましける』の一文があります。これはここ横川にあった楞厳三昧院(りょうごんざんまいいん)の常行堂の堂僧であったとされています。横川の中堂へ向かう道沿いに、比叡山で修行された各宗の祖師の生涯の案内板があり、これを見ながら、奥へ進むのもまた一興です。 さて、奥へ進むと池があり、その向こうに赤い木組みをされた横川中堂が見えてきます。その手前を右へ進むと本堂正面に行き着きます。ここ横川では親鸞聖人が勉学されたお堂も石碑も見当たりません。しかし、注目すべきものがありました。横川中堂の参道を山手に登って行き、突き当たりを右に折れて進むと、『恵心院』があります。ここのお堂で親鸞聖人が選定した七高僧の一人、恵心僧都が『往生要集』を書かれたそうですが現在のお堂は新しく、ご命日の6月10日に報恩法要が営まれているようです。 比叡山は広く、私は幾度となく来ているので半日かけて回りましたが、本来は一日かけて回られることをお勧めします。少し坂道をあちこち歩かなければならないですが、親鸞聖人の旧跡を見つけたときには、砂漠でオアシスに出会えたような感覚でホッとします。体力があるうちに行かれることをお勧めします。


おすすめ情報

『時期』
春(桜)5月・秋(紅葉)10月下旬~11月下旬

『建築』
東塔 大乗院
西塔・聖光院跡 常行堂 法華堂(重要文化財)安土桃山時代
横川・横川中堂 恵心院

『祖師像』
大乗院 そばくいの木像