永観堂(聖衆来迎山 無量寿院禅林寺)

 【宗派】浄土宗西山禅林寺派(せいざんぜんりんじは)

 【所在地】京都市左京区永観堂町48

 永観堂の名前で親しまれていますが、正式には禅林寺といいます。ちなみに南禅寺はこの禅林寺の南側にあるお寺ということで、この名が付きました。永観堂は京都屈指の紅葉の名所で、“もみじの永観堂”ともいわれ、秋の紅葉のシーズンには夜間のライトアップもあり、多くの観光客が訪れます。境内には約3000本のもみじの木がありますが、毎年枯れる木もあるので、高雄の奥の方の山から植え替えされているのだそうです。1年かけてしっかり手入れをされているので、素晴らしい紅葉を観賞できるのですね。永観堂から南禅寺へのルートは紅葉の定番コースですが、近年は混雑しますので、早朝が穴場です。

そして永観堂といえば、もうひとつ忘れてならないのが“みかえり阿弥陀”です。首を左(向って右)に向いていらっしゃいます。この像には伝説があります。それは、まだ永観堂が真言密教だった永保2年(1082)のお話です。永観(ようかん)という僧が50歳のとき、阿弥陀像のまわりを念仏して行道していた時に、突然、須弥壇の阿弥陀像が壇を下りてきて、永観を先導し行道を始められたそうです。永観は驚き、呆然と立ちつくしていたところ、阿弥陀様が左肩越しに振り返り、「永観、おそし」と声をかけられたそうです。たいへん、慈悲深いお話で、すぐに怠慢な気持ちになる私に戒めを示していただいているように感じます。やさしいお顔立ちをされているので、女性に人気があります。また、この阿弥陀さまのお顔を大変気に入られたお客さまから『このお顔のような仏像を』と希望され、お造りしたことがあります。秋には毎年行きたくなる、おすすめのお寺さまです。

 

おすすめ情報

『時期』

法然上人御忌(4月22~4月25日)

桜(4月上旬)

紅葉(11月中中旬~下旬)

(桜と紅葉の拝観は年によってかわりますので、詳しくは直接お寺にお問い合わせください)

『仏像』

    阿弥陀如来像(みかえり阿弥陀)(鎌倉時代)重要文化財

『絵画・仏具など』

山越阿弥陀図 国宝

 金銅蓮華文磬(こんどうれんげもんけい)(鎌倉時代) 国宝