醍醐寺
宗派【真言宗醍醐寺派】
場所【京都市伏見区醍醐東大路町22】
京都の中心地より南東に醍醐寺は位置します。車で行くのが便利ですが、地下鉄東西線醍醐寺駅からもバスで20分です。私が行ったときは雨でしたが、花見のシーズンだったので、人、人、人。傘をさしながら庭の素晴らしい三宝院を見たあと、室内から霊宝館のしだれ桜をゆっくり見て、その美しさに圧倒されました。それから、三宝院の唐門を横目で見ながら、仁王門に向いました。門を抜けると、左手に金堂、右手に五重塔が見えてきます。ここの五重塔は全体的な印象は男性的ですが、女性的な繊細さも感じさせる塔です。色々調べてみると、初重から五重までのバランスがすごくいいそうです。醍醐寺の五重塔は日本三名塔と呼ばれ、後の二つは奈良・ 法隆寺と山口・ 瑠璃光寺です。
お寺の創建は貞観16年(874年)、空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が准胝観音(じゅんていかんのん)並びに如意輪観音を笠取山頂上に迎えて開き、聖宝が山頂付近を「醍醐山」と名付けたのがはじまりとされています。
毎年4月第2日曜日に太閤秀吉が約1300名を従えて行った花見行事にならい豊太閤花見行列が催され、盛大ににぎわいます。境内にある桜の木の前には寄付をされた方全員の名札が立っていて、桜の成長を見がてらまたお寺におまいりしたくなるという気持ちを自然とうみだしているように感じられました。また、二月に開催される、大きな鏡餅を持ってどれくらい歩けるかという「五大力さん」は京都の風物詩になっています。
おすすめ情報
『時期』
五大力尊仁王会(毎年2月23日)
豊太閤花見行列 (4月第2日曜日)
『建築』
五重塔 (平安時代) 国宝
金堂 (平安時代) 国宝
三宝院
唐門 (桃山時代)国宝
表書院(桃山時代) 国宝
上醍醐
醍醐寺清滝宮拝殿(室町時代)国宝
醍醐寺薬師堂(平安時代)国宝
『彫刻』
上醍醐
薬師三尊像(平安時代)国宝