Q 精霊とは何ですか?
お盆にはお精霊さまをお迎えしておまつりします、おまつりの仕方については、地方によって、さまざまなかたちがあるようですが、それぞれの家にご自分のご先祖さまの精霊を迎えて、家族みんなで飲食供養し、そして精霊と共食して、お送りするということにおいては同じです。
日本人は古来からご先祖様の霊によって守られているとの信仰がありました。
そのご先祖様への感謝の気持ちがカタチとなって表れたのが「お盆行事」になる訳です。
人は誰でもいつかは死を迎えますが、肉体は死んでも魂だけはこの世、あの世に残るものだと昔の人は信じていたのでしょう。
その魂を精霊と言います。しょうりょう・しょうらい・しょらい、など地域によって読み方は様々です。
亡くなって間もない初盆を迎える霊を特別に「新仏(あらぼとけ)・新精霊(あらしょうりょう)」といい、新仏・新精霊はまだこの世に未練があり荒ぶる魂ですが、お盆に供養を受けることによって安らかな魂になると信じられてきました。
ですから、初盆(新盆)には故人の家族はもちろん、親戚・知人・友人が集まって盛大に供養する訳です。