お盆は故人を含めご先祖の霊をお迎えするための行事です。迎え火でお家に向かい入れ、送り火でお見送りします。簡単に言うとその時の火が盆提灯となるわけです。昔はサザエさんに出てくるような日本家屋が主流でしたから、お盆の季節になると玄関や縁側に盆提灯が吊り下げられ、陽が暮れると各家庭の灯りが一斉にともり、提灯の幻想的な美しさで通り過ぎる人たちの目を楽しませたものです。今ではマンション住まいが主流となり、そういった風景を見ることも少なくなりましたが、「盆提灯を飾ってお盆を迎える。」というスタイルは現在も根強く残っています。
Q なぜお盆をするのですか?
皆様ご存知のとおり、お盆とはご先祖様の霊を迎え入れる為の行事です。それは「亡くなった方の霊をおまつりすること」であり、ご先祖様とのつながりを改めて認識すると言うことでもあります。
さて、このお盆は一体いつ頃から行われてきたのか?
伝えによると遥か昔、606年にはすでにお盆が行われていたと言います。
ちょうど聖徳太子の時代から明治・大正・昭和、そして平成の現代に至るまで、お盆は親から子へ脈々と受け継がれてきた日本の伝統行事なのです。もともと日本には祖霊信仰があり、お盆とお正月の時季はご先祖様の魂が帰ってくるとされていました。仏教が伝来する以前からご先祖様を迎える行事はあったようです。
そう考えるといかにお盆という行事が私たちにとって大切なものだったのか?改めて気付かされます。